症例 1(準備中)
症例写真と治療内容を掲載する予定です。
準備中受け口とは、噛み合わせたときに下の前歯が上の前歯より前に出ている状態のことで、専門的には「反対咬合」や「下顎前突」と呼ばれます。前歯で食べ物を噛み切りにくい、発音がしづらい、横顔の輪郭が気になるといったお悩みにつながることがあります。
受け口で大切なのは、原因が骨格にあるのか、歯の傾きにあるのかという見極めです。上の前歯が内側に倒れているために反対になっているのか、上下の顎の骨の位置そのものにズレがあるのか。どちらが主な原因かによって、矯正治療だけで対応できるかどうかが変わってきます。
当院ではレントゲン写真で骨と歯それぞれの位置を確認し、骨格のズレを歯の移動でカバーする場合には、骨の厚みからどこまで歯を動かせるかをCTで確かめたうえで、歯の位置をシミュレーションします。無理のない範囲で動かせるかどうかを、治療を始める前に見極めることを大切にしています。
治療前後の右側面の歯並びと、治療中の経過、口元の変化をご覧いただけます。
治療前
治療後
装置を装着した様子
治療を開始して4ヶ月。ゴムかけをしながらマウスピースを使用してもらっています。少しずつ前歯の反対が治ってきています。ただまだ完全には乗り越えていないため奥歯は噛んでおらず、噛み合わせが不安定で大変な時期です。
治療中の経過
開始から8ヶ月。前歯の反対は改善しました。この後、全体の噛み合わせを緊密にしていきます。
治療前の正面
治療後の正面
治療前の横顔
治療後の横顔
※治療結果・治療期間には個人差があります。掲載にあたり、患者さまの同意を得ています。
受け口の治療では、歯の傾きや噛み込み、顎の骨格的なズレに加え、顔貌や噛み合わせ、レントゲン検査などを総合的に確認し、矯正治療のみで対応できるか、外科手術の併用が選択肢になるかを検討します。また、治療を進めるうえでは、以下のような点が重要になります。
受け口の診断では、下顎をゆっくり後方へ誘導したときに、上下の前歯の先端どうしが触れる位置をとれるかを確認します。この位置を「切端咬合位」といいます。大人でもお子さまでも、治療方針を考えるうえで重要な確認ポイントです。切端咬合位をとれる場合は、噛むときに下顎が前方へずれる機能的な要因が関わっている可能性があります。一方、この位置をとれない場合は、骨格的なズレの影響が大きい可能性があります。
レントゲンで前歯の傾きを、CTで歯を支える骨の幅を確認し、歯を安全に動かせる範囲を見極めます。そのうえで症例に応じて、上の前歯は前方へ移動させます。下顎では奥歯を後方へ動かしてスペースを確保し、そのスペースを使って下の前歯を内側へ移動させることで、反対咬合の改善を目指します。また、切端咬合位をとったときに奥歯が噛み合わず隙間が生じる場合は、必要に応じて奥歯を噛み合う方向へわずかに伸ばす「挺出」を行い、全体の噛み合わせを整えます。
骨格性の受け口すべてが、手術なしで対応できるわけではありません。成長が終了した方に矯正治療のみで対応する場合は、顎の骨格そのものを変えるのではなく、上記のように主に歯の位置や傾きを調整して噛み合わせを整える「カモフラージュ治療」となります。
検査結果をもとに、矯正治療のみを行った場合に予想される噛み合わせや横顔、あご先(オトガイ)の見え方も確認します。あご先の突出感が残り気になる場合や、噛み合わせ・治療後の安定性などの面で矯正治療だけではご希望のゴールを得にくい場合には、外科手術を併用する矯正治療も含めて選択肢をご説明します。
受け口は、他の歯並びと比べて相談のタイミングが結果に関わりやすいという特徴があります。お子さまの受け口が気になっている方は、この点を知っておいていただければと思います。
上あごの成長は10歳頃までが一つの目安
子どもの受け口を矯正で治す場合、上あごを前方へ成長させるアプローチをとります。ただし、上あごの成長は10歳頃までが一つの目安とされています。それ以降は下あごが大きく成長してくるため、矯正治療のみでの対応が難しくなっていきます。
早い時期のご相談をおすすめしています
すぐに治療を始めるという意味ではありません。いま治療を始めるべきか、成長を見ながら待つべきかを判断するためにも、早めに一度状態を確認しておくことに意味があります。相談の結果、しばらく経過を見ましょうとお伝えすることもあります。
お子さまの矯正については小学生の矯正治療もあわせてご覧ください。大人の方の受け口についても、骨格と歯それぞれの状態を確認したうえで選択肢をご説明します。
受け口は、骨格が原因なのか歯の傾きが原因なのかで治し方が変わります。レントゲン写真で上下の骨と歯それぞれの位置を確認し、矯正治療のみで対応できるかを検討したうえでご説明します。
骨格のズレを歯の移動でカバーする場合、動かしすぎは歯や歯ぐきの負担になります。骨の厚みからどこまで動かせるかをCTで確かめ、無理のない範囲でシミュレーションしてから治療に入ります。
日本矯正歯科学会 認定医がご相談をお受けします。
※回答は一般的な目安です。実際の適応は、あくまで当院の診断基準にもとづき、検査後に個別にご説明します。矯正治療は自由診療(保険適用外)です。治療により痛みや違和感、歯根吸収などが生じる可能性があり、効果や期間には個人差があります。
院長コメント:骨格が原因の受け口でしたが、ズレの程度はそこまで大きくありませんでした。上の前歯が内側に入り、下の歯が深く噛み込むことで下顎が前方に誘導されている状態でしたので、上の前歯を前方に出して反対咬合を改善しつつ、噛み合わせの高さを上げて下顎が下がるようにしました。
手術を併用する方針もお伝えしたうえで、ご希望を踏まえて非抜歯・マウスピースでの治療を選択しています。骨格性の受け口すべてが手術なしで対応できるわけではありませんので、まずは検査で見極めが必要です。