※ 本文中の画像は、内容を分かりやすく示した模式図・イメージです。

1. 治療中にお口の中の写真をこまめに撮っているか

診療チェアで口角鉤とカメラを使い、患者の口腔内写真を撮影しているスタッフのイラスト
通院のたびに口腔内写真を撮影し、変化を記録します。

一番分かりやすい基準は、治療期間中にこまめに口腔内写真を撮影しているかです。

処置のための定期通院のたびに写真を撮っていないと、前回から歯並びがどう変わったのかを説明できません。「なんとなく進んでいます」ではなく、変化を目に見える形で共有できるかどうかは、治療の質に関わる部分だと考えています。

当院でも通院時には毎回お口の中の写真を撮影し、前回と現在の変化をモニターでご説明しています。撮影は患者さんへの説明のためだけでなく、私自身が行った処置を振り返るためにも役立っています。

2. 症例に「治療過程の写真」があるか

治療開始・中間・終了の3段階の歯並びの変化を左から矢印でつないだ模式図
治療前後だけでなく、過程の記録があるかが確認したい点です。

矯正相談では、その医院の症例写真を見せてもらうことが多いと思います。

そのときに確認したいのが、ビフォーアフターだけでなく、治療過程の写真もあるかという点です。

治療前後の写真だけなら、どの医院でも用意できます。しかし過程の写真があるということは、日々の診療で経過を記録し続けている裏付けになります。どういう順番で歯を動かし、どの段階で何をしたのかを説明してもらえるかどうかは、遠慮せず質問してよい部分だと思います。

3. 一般歯科なら、矯正医が月に何回来院するか

矯正医の来院日が月1回のカレンダーと、月5回のカレンダーを左右に並べて比べた模式図
矯正医の来院日数は、予約の取りやすさに影響します。

矯正治療のみを行っている医院ではなく、一般歯科で矯正治療を検討する場合、多くは矯正医が非常勤で来院する形をとっています。

その場合に確認したいのが、矯正医の先生が月に何回来ているのかです。

来院日数が少ないほど予約が取りにくくなり、通院のしやすさに影響します。装置のトラブルがあったときにすぐ診てもらえるかどうかにも関わってきます。

4. 担当医が日本矯正歯科学会 認定医かどうか

認定証を中心に、経験年数を表すカレンダーと書籍、審査を受ける症例資料、査読論文の3要素を配置した模式図
認定医の資格が担保する3つの実績を示しています。

最後に、担当する先生が日本矯正歯科学会 認定医の資格を持っているかどうかも、判断材料の一つになります。私自身もこの資格を取得していますが、名前だけではどんな資格なのかイメージが湧きにくいと思いますので、何が担保されているのかをご説明します。

1つめは、矯正治療を専門に行う医療機関で5年以上働いたという実績です。矯正治療に専念した経験年数が、資格の前提条件になっています。

2つめは、ワイヤー矯正で仕上げた10症例を学会で審査してもらい、そのすべてが認められているという実績です。治療の仕上がりを、第三者である学会が確認しています。

3つめは、矯正に関するテーマで研究を行い、執筆した論文が査読者と呼ばれる専門家の審査に合格した経験です。

ここに挙げたのは、認定医試験を受けるために必要な条件の一部です。これだけの経験を積んでいれば、治療中に想定と違うことが起きた場合にもワイヤー矯正で対応できる力が備わると考えています。例えば、マウスピース矯正で計画どおりに動かなかった歯が出てきたときに、ワイヤー矯正で調整するといった対応です。

まとめ

もし私が患者さんの立場なら、次の点を確認します。

  1. 治療中にこまめに口腔内写真を撮っているか
  2. 症例に治療過程の写真があるか
  3. (一般歯科の場合)矯正医が月に何回来院しているか
  4. 担当医が日本矯正歯科学会 認定医かどうか

どれも矯正相談の場で質問できることばかりです。長いお付き合いになる治療ですので、納得したうえで始めていただければと思います。

当院の矯正相談は無料です。ここに挙げたような点も含めて、気になることは何でもお尋ねください。