※ 本文中の画像は、内容を分かりやすく示した模式図・イメージです。

「様子を見ましょう」と言われたら、確認したい3つのこと

口を大きく開けて歯を見せる子どものイメージ

確認しておきたいのは、次の3つです。

  • 何を待っているのか
  • 次はいつ見せればよいか
  • それより前に相談したほうがよい変化はあるか

同じ「様子を見る」でも、永久歯が生えてくるのを待っている場合と、噛み合わせや顎の成長の経過を見ている場合では、確認することが違います。

「次の歯が生えてきたら見せてください」と言われた場合も、生えてこなかったらいつ受診すればよいかまで聞いておくと、迷いにくくなります。

相談の場で聞きそびれてしまったり、帰宅してから疑問が出てきたりすることもあると思います。その場合は、相談した医院にもう一度たずねてみてください。

すぐに治療を始めず、経過を見る理由

下の前歯が生え替わる途中の模式図。乳歯が抜けたすき間と、生え始めた永久歯

歯の生え替わりを確認したい

永久歯がまだ少ない時期には、これから生える歯の位置や、生え替わりによる噛み合わせの変化を確認してから、治療方針を決める場合があります。

今見えている歯並びだけで判断するのではなく、必要に応じてレントゲンなども確認しながら、治療を始める時期を考えます。

予定している装置に合った時期を待っている

矯正装置には、それぞれ使用に適した条件があります。歯の生え替わりが一定の段階まで進んでから使う装置もあるため、その条件が整うのを待つ場合があります。

この場合は、「どの歯が生えたら使えるのか」「次の診察では何を確認するのか」を聞いておくと、待つ理由が分かりやすくなります。

今すぐ治療する必要があるか、経過を見て判断したい

歯並びが気になっていても、今すぐ治療を始める必要がない場合もあります。

歯の生え替わりや噛み合わせ、顎の成長などを確認したうえで、今から取り組むことがあるか、もう少し経過を見るかを判断します。経過を見た結果、その時点では治療をせず、引き続き確認していくこともあります。

「ガタガタだから待ってよい」「受け口だからすぐ治療」と、見た目だけで一律に決まるものではありません。お子さまのどの状態を確認しているのか、説明を受けておくことが大切です。

次に確認する時期は、どう決める?

卓上カレンダーを指して次の受診時期を説明され、確認する親子のイメージ

医院から次の受診時期を伝えられている場合は、その時期に合わせて受診してください。

時期を聞いていない、忘れてしまったという場合は、相談した医院に「次はいつ確認すればよいですか」とたずねてみましょう。

インターネットなどで紹介されている相談年齢は、すでに診察を受けたお子さまの次の受診時期を決めるものではありません。生え替わりの進み方や、経過を見ている理由によって、確認する時期は異なります。

「もう少し永久歯が生えてから」と言われた場合は、どの歯を目安にするのかも確認しておくとよいでしょう。その歯が生えてこなかった場合に、いつまでに再受診するかも聞いておけば、待ち続けてよいのか迷わずに済みます。

次の予約を待たずに相談してほしい変化

相談のきっかけになる変化の模式図。左から、前歯の噛み合わせが逆になった状態、永久歯が生えてこないすき間、下顎が顔の中心から横にずれた状態

次の受診時期が決まっていても、歯の生え方や噛み合わせ、顎の位置に変化があれば、その前にご相談ください。例えば、次のような変化です。

下の前歯が、上の前歯より前に出てきた

以前と比べて前歯の噛み合わせが逆になってきた、下の歯が前に出ているように見える、といった変化があれば、一度確認しましょう。

歯の生え方や顎の位置関係など、何が関わっているかを診察で確認します。ご家庭で原因まで判断する必要はありません。

乳歯が抜けたあと、永久歯がなかなか出てこない

乳歯が抜けてから永久歯が出てくるまでには、個人差があります。ただ、説明された目安を過ぎても生えてこない場合や、変化がなく気になる場合はご相談ください。

原因の一つに、永久歯が生えるスペースの不足があります。ほかの原因も考えられるため、必要に応じてレントゲンで歯ぐきの中の状態を確認します。

「まだ何か月もたっていないから」と、相談を控える必要はありません。

下顎が左右どちらかにずれてきた

正面から見たときに、下顎の先が顔の中心から左右どちらかに寄ってきた、上下の前歯の真ん中がそろわなくなってきた、といった変化も相談のきっかけになります。

原因の一つに、歯の当たり方の影響で、噛むときに下顎が横へずれることがあります。顎の成長の左右差など、ほかの原因も考えられるため、診察で噛み合わせや顎の動きを確認します。

顔の左右差は、もともと誰にでも少しあります。以前の写真と見比べて気になった場合などに、いつごろから変わってきたかを教えていただけると、診察の参考になります。

どれも「気のせいかもしれない」という段階で構いません。確認した結果、予定どおり経過を見ることになる場合もあります。

まとめ

「様子を見ましょう」と言われたら、何を待っているのか、次はいつ確認するのか、それまでにどんな変化があれば相談するのかを聞いておきましょう。

次の時期が分からない場合は、年齢や学年だけで決めず、相談した医院に確認してください。予約が決まっていても、歯の生え方や噛み合わせ、顎の位置に気になる変化があれば、その前に相談して構いません。

当院で経過を見ているお子さまについても、次の受診時期が分からなくなったり、気になる変化があったりした場合は、お問い合わせください。

これから矯正相談を考えている方も、ご相談いただけます。今は経過を見る時期なのか、治療を検討する時期なのか、お口の状態を確認しながらご説明します。

※ 矯正歯科治療は公的健康保険適用外の自費(自由)診療です。矯正治療には、歯の根が短くなる、歯ぐきが下がる、装置による痛みや違和感が出るなどのリスク・副作用があります。治療を始める時期や方法は、お子さまの歯並びや成長の状態によって異なります。